Health, Safety, and Environment HSEへの取り組み
SMS (安全管理システム)
当社はISMコードの要求に従い安全管理システム(「SMS」)を確立・運用し、事故の防止、船舶の安全の継続的改善に努めております。また環境への取り組みについても、ISO14001:2015の認証を取得しております。
現在、環境マネジメントシステムの国際規格である
ISO14001:2015を認証取得しております。
SMS (安全管理システム)の適用範囲
【機能】 | 船舶管理業務(ISMコード1.1.2に従い当社が運航の責任を引き受けたガスキャリア及びケミカルタンカー) |
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【サイト】 | 陸上オフィス及び全船舶 |
【要員】 | 全陸上従業員及び船舶に乗組む全乗組員 |
HSSE基本方針
私は、当社(第一タンカー株式会社)の最高責任者として、次に掲げる当社のSMSの意図した成果を達成するため、この「HSSE基本方針」を確立します。
- 労働安全衛生パフォーマンス、安全パフォーマンス、及びセキュリティパフォーマンスの向上(即ち、ゼロインシデント、海上における人命の損失と財産への損害の回避)
- 環境パフォーマンスの向上(即ち、油濁事故ゼロ、地球資源の持続可能性への配慮、気候変動への対応、生物多様性と生態系の保全)
- 法的及びその他の要求事項を満たすこと
- HSSE目標の達成
私は、次の事項を含むSMSの実施に関する全ての責任及び説明責任を負うとともに、自らのリーダーシップを発揮し、海上及び陸上の全員を参加させ、適切な資源と支援を提供し、これら意図した成果の達成にコミットします。
- 船舶の運航、人員、環境及びセキュリティ(サイバーセキュリティを含む)に係る全ての識別されたリスクを評価し、適切な管理策を確立すること
- 確立した管理策の確実な実施により、安全な業務体制を確実にし、船舶への及び船上ネットワークへの不法行為を防ぎ、安全・安心・健康的な船上の作業環境を提供すること
- 緊急事態への準備を含め、海上及び陸上の全要員のHSSEに関する力量と認識を継続的に向上すること
- ヒューマンファクターへの取組みを含め、SMSを継続的に改善し、当社の安全文化を形成し推進すること
以上により、私は、当社の全海上社員及び全陸上社員が、このHSSE基本方針を理解し、順守し、確実に実施することをここに宣言します。
“JUST DAIICHI TANKER GROUP CULTURE” ~「より良い」安全文化のために~
第一タンカーグループとしてモットーを次のように決めています。
海陸、役職、職位、性別、年齢の壁はなく、社長を含む個々のメンバー全てが、それがあたかも当然の事であるかの如く、常に安全を第一に優先し、安全及び当社バイブルであるSMS(安全管理システム)の改善・向上について考え、その更なる成長の方法を模索する。
全てのメンバーは、傍観者の様に指示を待つ姿勢の対極にあり、自ら考え、自主性に基づき、安全を向上させる為の行動に対し責任を担う文化。
メンバー1人1人がコミュニケーションと連携を深め、受け身にはならず、積極且つ継続的に取組み、
JDC=第一タンカー・グループの「より良い」安全文化を醸成する。
安全管理体制
当社は、安全管理責任者を委員長とする「安全管理委員会」において、船舶安全重点施策や業績評価指標(KPI)の策定、安全管理を改善維持するための見直しを行っています。安全管理委員会の存在は、当社の安全意識を高めると共に、船舶の安全性向上にも寄与しています。委員会の活動を通じて、安全管理の重要性を従業員全体に浸透させ、安全な環境で業務を遂行していけるよう取り組んでいます。今後も、安全管理委員会は引き続き積極的な役割を果たし、安全管理体制の改善と維持に取り組みます。
緊急事態対応体制
当社運航船に緊急事態が発生した際は、代表取締役社長を海難対策本部長として、乗組員の人命、船舶、積荷及び海洋環境に与える影響を最小限に抑えるための迅速な対応を取ります。
この海難対策本部では、緊急時に必要な情報の収集や評価を行い、適切な判断と指示を下すことで、事態の収拾に努めます。さらに、緊急事態対応の一環として、定期的な緊急事態訓練も実施しています。訓練では、実際の状況を想定したシミュレーションやロールプレイを通じて、乗組員や関係者の対応力を高めることを目的としています。これにより、緊急事態が発生した際には迅速かつ正確な対応を行うことができるようにします。
HSE災害ゼロ施策2023年
毎年、H(健康)、S(安全)、E(環境保護)年間重点目標、重点施策を定め、HSE災害ゼロを目指し、毎月の安全実施項目のためのスローガン等の作成を行います。
スローガン
危ないと気付いた人が責任者
小さなヒヤリは危険の知らせ
船舶安全重点目標
災害(労働・環境)ゼロ、船体設備トラブルの未然防止
安全重点施策
1.海陸一体・連携の強化
2.安全意識・予知予防力を高める
3.教育・訓練・育成の充実に努める
4.重要機器保守管理の徹底
安全カレンダー
毎月安全カレンダーによる啓蒙活動を行っています。
年間安全実施項目
- ヒヤリハット報告の活用
- 運航・作業開始前のリスクアセスメントの実施
- 閉鎖区域立ち入りの際には十分な換気、酸素濃度の確認
- 海中転落防止の為、転落防止ネットの展張、歩み板の使用を励行
- 台風対策の実施
- 走錨事故の防止
- 静電気災害防止(荷役中の人体除電)と火気管理の徹底
- 感染症対策の確実な実施 、等
保守整備計画 (PMS)
「保全指針」に基づき、船体部、機関部及び関連するすべての機器について、その保全基準とインターバルの指針を定めております。
安全文化の醸成
01 ベストプラクティス
模範となるような取組み、成功事例等の優良事例を共有し、海陸一丸となって安全文化向上を推進しております。
海上社員より募集した良いアイデアはベストプラクティスとして表彰を行い、全社共有をします。
また、毎年安全強化月間の時期には社員自ら作成したポスターを使用し、安全への啓蒙活動を行っています。
02 ヒヤリ・ハット
事故の予知・予防を目的としたヒヤリ・ハット報告の収集を奨励しております。
03 安全管理表彰制度
「船舶の安全運航と顧客貨物の安全輸送」、並びに「地球環境保全」は経営理念であり、安全管理に特化した課題の遂行に顕著なる貢献が認められた自社船、定期用船の乗組員の努力に対し表彰制度があります。